優柔不断な性格
私は長い間、優柔不断な性格だった。
何か選択を迫られるたび、他の人より何倍もの時間をかけなければ、選択を決めることができなかった。
時間をかけて決断した選択でも、後になって「本当にこれでよかったのか?」などと考えることもしばしば。
…とにかく、決断力に乏しい自分が嫌いだった。
ある時、改善方法を考え、実行した結果、この厄介な性格も少しは改善したように思う。
その方法とは…
「選択肢を全部、紙に書き出すこと」である。
選択肢を書き、さらにそれぞれの選択のメリット、デメリットを思いつくだけ紙に箇条書きするのである。
自分が複数の選択肢の中で迷ってしまうのは、迷う要素がきちんと目に見えていないからではないか、と考え、これを実行したところ、うまくいったのだった。
さらに、この方法には利点がある。
メリットだけでなくデメリットについても考慮した上で選択をしているので、後になって自分の決断を後悔するということが少なくなるのだ。
また、漠然と頭で考えただけで選択した時より、自分の選択やその結果に納得することができたり、自分の選択により自信が持てるのも、この方法の利点である。
ではここで、どんな時に私がこの方法を使ったか紹介してみよう。
この方法が一番役に立ったのは、大学受験前である。
受験したい大学にいくつか候補があったため、実際に大学に足を運んでみたり、パンフレットを見たり、ホームページを見たり、様々な手段で情報を集めた。
ただ、自分の性格上、どうしても複数の大学で迷ってしまったし、情報量が多くなりすぎて、選択をするのが困難になってしまった。
そこで、この方法をとってみたのである。
それぞれの大学の立地、学費、学科、研究室、校風、偏差値などを、良い面悪い面を全て紙に書き出してみた。
例えば
立地…通学しやすいかどうか
学費…高いか安いか
学科、研究室…自分が学びたい分野を学べるか
校風…実際に大学に足を運んだ時の印象
偏差値…自分の学力は足りるか、世間的にはどうか
このように紙に書き出すことで、集めた情報をまとめ、受験校選びがスムーズにでき、さらには自分の大学選びに自信が持てたのだった。
また、「どの条件を重要視するか」ということも意識すると、より選択がしやすかった。
これから、後悔のない選択をするためにも、私はこの方法を続けていきたい。